北九州グリーンサービス
事業引継ぎ概要
| 引継ぎ対象 | 北九州グリーンサービス |
|---|---|
| 所在地 | 北九州市若松区安屋2600 |
| 事業内容 | 苗木・花木の生産、卸小売 |
| 譲渡者 | 末松祥男 |
| 譲受者 | 重光造園 重光正 |
| 譲渡方法 | 事業譲渡 |
| 譲渡契約日 | 2023年8月27日 |
| 譲渡日 | 2023年8月30日 |
事業引継ぎまでの経緯
- 北九州グリーンサービス代表者の末松祥男氏は、1963年創業来、約1,800坪の栽培場を有し、スーパーや農協等へハーブ、花木、野菜等の苗木の販売を強化しピーク時は従業員10名を抱えるまで事業展開していたが、ここ数年は事業縮小基調で推移。一方で、後継者不在なことから、事業と合わせて隣接する自宅を含む不動産を売却することとし、2022年10月センターに相談。
- 2023年1月に八幡西区の造園業者で植栽から外構工事まで手掛ける重光造園と初回面談し、以後事業内容の確認、譲渡条件の交渉、農地転用許可の申請を含む不動産売買の手続等を経て、2023年8月に事業譲渡完了。なお、不動産売買については不動産業者が仲介。
- 譲受者である重光造園は、遠方に栽培場を有しているものの管理面の負担が大きいため、近隣に栽培場を取得。これにより、自社の販売先はもとよりJA北九等の北九州グリーンサービスの販売先に対しても営業展開し売上増強を図る。
事業引継ぎ支援センターでの対応内容
①センターのマッチング先探索において、北九州内の同地域で事業内容に親和性があり、市内に栽培地取得希望のある譲受者とマッチングさせ、事業内容、栽培地の現況等を説明したうえで、譲渡条件について双方と折衝し合意までサポートした。
②不動産売買に関しては、農地であることから農地法や行政の様々な条件や制限をクリアさせるため、譲渡事業者や不動産業者と連携して対応し農地法や北九州市の承認を得ることができた。
③譲渡者と譲受者との間で譲渡条件の細部を確認しながら最終的な譲渡スキーム、スケジュール、手続等を確認したうえで、譲渡実行に向け、契約、決済、登記委任等の手続を調整。
事業承継後の新たな取組み
- 事業上中断されていた花苗等の生産を再開し、店舗販売用として市場に納入しつつ、その他販売先の拡大も推進。また、造園工事部門において植栽用として使用し造園の付加価値工場を図っております。
- 1,800坪の広大な栽培場は、長期間使用しないまま荒廃しているエリアもあり、そこを整備して植栽商品のストックヤードとして、既存の遠方のストックヤードから集約していく方針です。
後継者の思い
- 末松さんが約60年に亘り営んできた花苗栽培の事業用地を活用させていただき、花苗生産を引き継ぐことは大変身が引き締まる思いです。
- 末松さんが築き上げた実績や花苗作りのノウハウを受け継ぎ、これまで同様に素晴らしい品質の花苗作りを守っていけるように頑張ります。
- 花苗生産事業は、現在の造園業と同様に事業の柱として成長させていきたいです。
- 今回、末松さんとのご縁をつないでいただいた事業承継引継ぎ支援センターおよび関係各位に深く感謝いたします。






