株式会社すぱいす・1

事業引継ぎ概要

引継ぎ対象 株式会社すぱいす・1(福岡県福岡市)食品製造小売業
譲渡者 代表取締役 瀬口 美津子 売上高(約5百万円)
譲受者 株式会社lib 代表取締役 古賀 愛理(福岡県福岡市)
譲渡方法 株式譲渡
引継ぎ期間 2020年4月1日〜2020年6月25日 約3か月
支援方法 引継ぎ希望者との連絡・面談を実施、トップ面談の立会、条件調整、スケジュール管理、事業譲渡契約書の作成支援

事業引継ぎまでの経緯

2006年に主婦7人で株式会社すぱいす・1を設立。化学調味料、保存料、着色料を使用していない粉末調味だし「まんま」の開発製造(OEM)販売を行っている。また、これまで販売店舗等での定期的な料理教室の開催などを通じて固定客を獲得してきた。
ご高齢のため、後継者を探したいとの理由で2016年にセンターにご登録いただいて依頼、後継者候補の方を複数名ご紹介させていただいたが成約に至らず、本年度中に後継者が見つからなければ廃業するつもりでいらっしゃった。そんな矢先、料理教室で知り合った広告代理店の古賀さんとの間に事業承継の話が持ち上がり、事業承継に至った。

事業引継ぎ支援センターでの対応内容

①双方の代表者との複数回の面談を実施し、具体的な事業承継スキームの組立を行った。
②十分なヒアリングを行い、金額面を中心に譲渡条件の交渉支援を行った。

事業承継後の新たな取組み

  • Instagramを活用したリアルタイムの情報訴求やショッピング連携で商品購入可能なSNS環境作り
  • ECサイトを立ち上げ、オンラインショッピング開始
  • 海外輸出に向けた商談会参加、出汁の味噌汁カップの作成
  • まんまの出汁を使ったテイクアウト専門店「まんま」開店
  • テレビやInstagram、TicTok、新聞、雑誌での広告宣伝
  • 新商品説明リーフレット、新ラベル作成
  • Uber Eats等でのだし卵かけご飯の配達推進

後継者の思い 代表取締役 古賀 愛理氏

新代表である古賀さんはWebを用いた広告展開及び海外向けの販売を積極的に行い、新規顧客を獲得し、「まんま」を次世代につないでいきたいと考えている。
コロナ禍で事業が行き詰まってしまう企業もたくさんあるが、事業承継をうまく使えば、新しいビジネスチャンスにもつながる。安定を選びたくなる時代ではあるが、機会を捉えて武器を増やしていくことも重要ではないか。
古賀さんの挑戦はまだまだ続く。