長年の信頼を未来へつなぐ、地域を超えたバトンタッチ【M&A】

譲渡側(売手)
(有)オースヤ
住 所:福岡市南区日佐4丁目9番11号
設 立:昭和55年7月
資本金:300万円
従業員:1名
譲受側(買手)
ハラダ金属(株)
住 所:北九州市八幡西区野面1813
設 立:平成1年4月
資本金:1000万円
従業員:2名

承継への決意と課題
福岡市南区で長年、分電盤・配電盤部品の卸売業を営んできた(有)オースヤの大洲社長は、80代を迎え、「従業員の雇用を守りたい」「取引先に迷惑をかけたくない」という思いのもと、事業承継を決意しました。
長年の仕入れ先であり、北九州市を主要営業エリアとするハラダ金属(株)へ承継する方向性は決まったものの、具体的な進め方や、事業承継に伴うリスク、留意点など、不明な点ばかりで大きな不安を感じていました。
また、譲受側である原田社長も「長年の納入先であるオースヤさんがなくなるのは困る」「顧客へ安定した商品供給を続けたい」という思いを抱きながらも、初めてのM&Aであるため、福岡市方面への営業エリア拡大に伴う管理面や、引き継ぐ従業員が新しい環境で円滑に働けるかという不安を抱えていました。
面談を重ね、承継のプロセスを明確に
そんな中、大洲社長が頼ったのが福岡商工会議所の経営相談窓口でした。窓口を通じて、事業承継・引継ぎ支援センターを知り、すぐに相談を開始。センターからは、承継のプロセス全体にわたる具体的なアドバイスや、起こりうるリスクへの対策、さらに事業譲渡契約書の作成に関するアドバイスなど、手厚い支援を受けることができました。
さらに、大洲社長は、原田社長、センター担当者の三者で面談を複数回実施。疑問点を一つ一つ解消し、事業承継のプロセスを整理していきました。また、顧問税理士と連携し、税務上の留意点や譲渡後に発生する税金(債務免除益などを含む)についても確認。その結果、わずか約6〜7ヶ月で円滑に譲渡契約を締結することができました。
信頼をつなぎ、新たな事業拡大へ
こうして無事に、(有)オースヤの長年の取引先と従業員1名がハラダ金属(株)へ引き継がれ、福岡市内近郊の顧客は引き続き安心して商品供給を受けられるようになりました。原田社長は、大洲社長が築き上げてきた取引先との関係をしっかりと引き継ぎながら、北九州市と福岡市での更なる事業拡大につなげていきたいと意気込んでいます。






