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CASE

事例紹介

親族承継

「事業承継計画書」の作成でお店の未来を共有

「想いの承継」を実現



2023年5月上旬

先延ばししていた事業承継。軽い心持ちで相談へ

1979年に現代表者の宮﨑義満さんが創業した蕎麦木曽路。1996年には、日本料理店での修行を終えた後継者であり息子の猛さんが入社し、業績を拡大してきました。しかし、コロナ禍で売上は大きく減少。そこで、「ピンチはチャンス」と捉えた猛さんは、事業の再構築に着手します。打ち立てのそばを自宅でも気軽に味わえるよう、手打ちそばの通販や、そば粉を使ったケーキやクッキーの開発・販売を積極的に進めました。
そんな義満さん・猛さん親子が「いつかやらなければ」と先延ばしにしていたのが、「事業承継」の問題でした。何から始めたらよいか、まずは話を聞いてみようと軽い心持ちで福岡商工会議所の経営相談窓口を訪れました。

2023年5月下旬

「事業承継計画書」でお店の未来像を明確に!

窓口で対応した商工会議所の山田経営指導員は、補助金等の事業承継に関する施策情報と併せて、「まずは事業承継の時期を決めること」、「承継完了までには5〜10年の長期スパンが必要」などアドバイスしました。相談後、義満さん・猛さん親子は計画的に事業承継を行なっていくことの重要性を感じ、承継の時期を“来年”と決め、まずは事業承継計画書の作成に取り組むことにしました。そこで計画書作成のために、山田指導員とともに相談に訪れたのが、福岡県事業承継・引継ぎ支援センターでした。
5月下旬から専門家と山田指導員、センターの傳田コーディネーターとともに「事業承継計画書」の作成を開始。話し合いでは、義満さんと猛さんに加え、お2人の奥様も加わり、皆で意見を出し合いながら、お店の強みと弱みの分析や、経営課題の整理と解決の優先順位の決定、今後10年のスケジュールの作成を行いました。
創業の想いやお店の歴史、今後のお店の未来について、家族全員で共有したことで、それぞれの想いが詰まった計画書が完成しました。




共有した課題の解決へ。家族で挑戦

その味を求めて遠方から足を運ぶ顧客が多い蕎麦木曽路。現在は計画書の作成で改めて浮き彫りになった「新しい顧客をどのように開拓していくか」が課題です。
猛さんは「福岡を訪れるインバウンドや若いお客様にも楽しんでもらえるお店にしたい」というビジョンを描いています。10か国語に対応したホームページや通販事業に加え、新たな広報活動を始めるなど、新しいことに果敢に挑戦されています。これからますます多くの顧客に愛されるお店づくりに、家族で団結して取り組んでいかれます。

※資料提供:福岡商工会議所

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